暗黒傭兵伝『犬マスク』

 犬マスクは、犬の穴出身の傭兵である。
 本名はサイアス。
 ルール無用の残虐ファイトを旨とする犬の穴から抜ける決心をした犬マスクは、次々と襲い来る追っ手…ゴロスキー軍団、そのボスイゴーリ、スナイパーキツネ女(途中から仲間になる)等と戦うのだった。
 そんな彼の心の支えは、孤児院「ちびっこハウス(仮)」の子供達であった。
 しかし、イゴーリからファイトマネーを貰い損ね、竜に関わってしまった犬マスク。
 戦いの日々の果てに、やっと「ちびっこハウス(仮)」を尋ねた犬マスクに、リングネーム「アルカイの移ろわざる竜仮面(二号)」は、聞くのであった。
「ねぇ、チノってサイアスの隠し子?」
 固まる犬マスク。
 DNA鑑定によって、他人関係は立証されたものの、後ろめたい過去が山ほどあるらしい犬マスクは、
「あっしには関わりのない事で…」と、クールな渡世人の決めゼリフを吐いて去ろうとするが、くわえていたのが、爪楊枝ではなく葉っぱだった為、突如「やぁぁぁまだぁぁ〜」と叫んで暴れ始め、山田(クレイ)に電信柱大のバット(おしおきバンブー)で迎撃される。
 山田(クレイ)太郎の一撃で、一瞬正気に返った犬マスクではあったが、生来のすけべ心から、ナツコはん(スナイパーキツネ女)を小脇に抱え、そのまま逃走するのだった。
 その後、犬マスクの消息は、要として知れない…。

次回、犬マスク二世「宇宙仮面SF対神皇様」に続く(ウソ)

犬マスクの秘密